2024年8月 リリースノート
SpotnanaのTravel-as-a-Serviceプラットフォームに追加された最新のアップデートをご紹介します。機能ごと(コンテンツ、セルフサービスなど)にまとめています。
コンテンツ
鉄道:ヨーロッパ鉄道コンテンツの拡充
スペインで2番目に大きい鉄道会社「Iryo」のコンテンツがSpotnanaで利用できるようになりました。すでに提供しているRenfe(スペイン国鉄)のコンテンツに加わります。スタンダードクラス・ファーストクラスのチケット予約や、予約のキャンセルも可能です。
旅行体験
航空:付帯サービスの分割決済
Spotnanaの新しい分割決済機能により、航空券本体と付帯サービス(シートアップグレード、追加手荷物、SouthwestのEarlyBird Check-Inなど)の支払いを2種類の決済方法で分けてお支払いいただけます。たとえば、会社の決済方法で航空券を購入し、座席アップグレードなどのオプションはご自身のクレジットカードでお支払いできます。
会社管理者は、どの付帯サービスを会社の決済方法で支払うかを事前に設定できます。設定方法は以下の通りです。
選択 ポリシー を プログラム メニュー( デフォルト ポリシーページが表示されます)。
左側の デフォルトポリシー を 従業員 または 非従業員 から選択します。
「フライト」セクションを展開し、 フライト セクションを下にスクロールして アドオン セクションを探します。
そこで、承認されたアドオンをメニューから選択してください。
ポリシーに含まれていない付帯サービスについては、予約時に個人の支払い方法を選択するよう案内されます。詳細は、 付帯サービスを個人カードで支払う(航空) や 旅程で分割決済の詳細を確認する(航空)をご覧ください。
航空:座席指定機能の強化
旅行者の方に分かりやすくご利用いただけるよう、座席指定に関する以下の改善を行いました。
発券前の座席指定:特定の航空会社で発券前の座席指定ができない場合は、「発券後に座席指定が可能」と明確な案内を表示します。発券が完了すると、「旅行」ページから座席指定ができます。 旅行 ページ
ベーシックエコノミー/セーバー運賃:一部の運賃タイプ(例:ベーシックエコノミーやセーバー運賃)では座席指定ができません。この制限が運賃タイプによるものであることを、画面上で明確に表示します。
すべての予約での予約ID表示
プラットフォーム全体で分かりやすく一貫した情報提供を行うため、Spotnanaのメール・旅程・請求書に 予約ID が分かりやすく表示されるようになりました。予約IDが表示されることで、カスタマーサポートや旅行会社とのやり取りがスムーズになります。これは、 旅程ID (旅程ごとに表示)に加えて新たに追加されたものです。 旅程ID は旅程単位で表示されます。
旅行管理
グループ旅行:複数名の航空予約(乗客ごとにPNR発行)
Spotnanaでは、会社管理者や手配担当者が複数名分の航空券を一度に予約できるようになりました(これまでは1名ずつ予約が必要でした)。最大6名まで同時に予約可能です。グループ予約の主なポイントは以下の通りです。
グループ予約の対象となる旅行者は、Spotnana上にプロフィールが登録されている従業員のみです(ゲストは不可)。
予約の代表者が、その予約に適用されるポリシーや決済方法を決定します。承認が必要かどうかも代表者のポリシーによって判断されます。
フライト検索時は1名あたりの料金が表示されますが、フライトを選択して詳細を開くと、グループ全員分の合計金額が表示されます。
予約完了後、グループの各旅行者の 旅行 ページに旅程が追加され、それぞれ個別に変更できます。
グループ予約を行った管理者・手配担当者には、 グループ旅行 ページにグループ全体の旅程が追加されます。この旅程には、グループ全員分の予約が含まれます。
グループ内の各乗客には固有のPNRが割り当てられ、予約内容の変更履歴を個別に追跡できます。
詳しくは、 複数名の航空予約をご覧ください。
カーボンコストの設定
会社管理者は、出張などによる排出量に対して固定コストを設定できるようになりました。設定するには、 会社 を プログラム メニューから選択します。 一般 ページが表示されますので、 会社情報 セクションで カーボンコストを入力してください。この値が、出張予約によるカーボン排出量のコスト計算に使われ、チェックアウト時に旅行者に表示されます。
新しいメール承認フレームワーク
Spotnanaから旅行者や承認者に送信されるメールの数を減らすため、メール送信の条件や宛先を見直し、より適切なタイミングで送信されるようになりました。また、状況に応じた新しいメールテンプレートも追加しています。これにより、承認関連のメール送信数は以下の通りとなります。
パッシブ承認:最大1通
ソフト承認:最大2通
ハード承認:最大3通
さらに、承認者へのメールには、パスポート上の正式名ではなく、旅行者の希望する名前が表示されるようになりました。
サイトメッセージ機能の強化
Spotnanaのデスクトップ予約ツール、モバイルアプリ、旅行者へのメール内で、会社管理者が従業員向けにメッセージを表示できる「サイトメッセージ」機能に、以下の改善を行いました。
メッセージ本文 を入力する際に、フォントカラーや背景色を選択できるようになりました。URLリンク(例:詳細案内用)を追加した場合、旅行者がそのリンクをクリックすると新しいタブで開くようになりました。
URLリンク(例:詳細案内用)を追加した場合、旅行者がそのリンクをクリックすると新しいタブで開くようになりました。
サイトメッセージの詳細は サイトメッセージの設定をご覧ください。
SFTPセルフサービス設定とメール通知
お客様は、さまざまな方法で人事データ(HRデータ)をSpotnanaにアップロードできます。その一つが「SFTP(セキュアファイル転送プロトコル)」で、HRフィードからのデータ送信によく使われています。SFTPを使うことで、HRデータの更新を自動化・スケジュール設定できます。今回のリリースで、お客様ご自身でSpotnanaへのSFTP連携設定ができるようになりました(サポートへの連絡は不要です)。既存のSFTP連携をご利用の場合は、アップロードの成功やエラー発生時にメール通知を受け取ることも可能です。
SFTP連携を設定するには、 会社 を プログラム メニューから選択します。 次に、 インテグレーション を 設定 サイドナビゲーションのセクションから選択します。 インテグレーション ページが表示されますので、SFTP連携の設定は「管理」ボタンから行ってください。 管理ボタンをクリックします。 詳細は SFTPセットアップ手順をご覧ください。
PGP暗号化や複数SSHキーをご利用のお客様は、SFTPセルフサービス機能はご利用いただけません。
レポートフィルターとアクセシビリティの改善
Spotnanaの アナリティクス では、会社管理者が様々な指標を確認したり、高度なフィルターでデータを絞り込んだり、並び替えやデータのダウンロードができます。今回、 会社レポート ページ( アナリティクス メニュー内)で、フィルタリングやアクセシビリティがさらに使いやすくなりました。
あらかじめ用意された日付範囲フィルター: レポートのフィルター適用時に、標準の日付範囲を選択できるようになりました。たとえば「直近6か月分のデータを見たい」ときは、メニューから 過去6か月 を選ぶだけでOKです。
マルチセレクト: 組織や権限設定に応じて、複数の組織や法人のデータを1つのレポートでまとめて確認できます。
アクセシビリティ: 会社レポート ページがさまざまなブラウザや画面サイズで見やすくなるよう、上部フィルターのレイアウトやサイズを調整しました。サイドバーも画面サイズに応じて自動調整されます。 サイドバーも画面サイズに応じて自動調整されます。
アナリティクスや各種レポートの詳細は アナリティクスレポートをご覧ください。
イベント
Spotnanaイベント機能の強化
Spotnanaイベントは、同じ目的地に向かうグループの出張管理を簡単にし、従業員やゲストがミーティングやイベントのための出張手配・管理を自分でできる機能です。
イベント出張管理の体験向上のため、以下の改善を行いました。
ゲスト一括アップロード 複数のゲストをイベントに招待しやすくするため、CSVファイルで出席者のメールアドレスを一括アップロードできるようになりました。ゲスト(非従業員)の場合は、メールアドレスに加えて氏名も必要です。
招待者リストのリニューアル 招待リストに、招待状況・予約状況・出発日が表示されるようになりました。1ページあたりの表示件数(10/25/50名)も設定できます。また、招待状況にカーソルを合わせると、招待メールが送信された正確な時刻も確認できます。
予約済み参加者の削除制限 イベントに関連した出張予約がすでにある場合、その予約をすべてキャンセルしない限り、イベントコーディネーターはその参加者をイベントから削除できません。該当者を削除しようとすると、まず予約をキャンセルする必要がある旨のメッセージが表示されます。
イベントページの新しいフィルター イベントページでイベント名による検索や、開催日・ステータス(下書き/公開済み)での絞り込みができるようになりました。 イベント ページでイベント名による検索や、開催日・ステータス(下書き/公開済み)での絞り込みができるようになりました。
旅行者向けイベント機能の主な強化点は以下の通りです。
検索条件の保存 イベント出張予約時に入力した条件がシステムに記憶され、日付や空港を比較する際に再入力の手間が省けます。
日付の自動入力 イベントの他の予約内容に合わせて、旅行日程が自動で入力されます。これにより、すべての予約タイプで日付が揃い、何度も選択し直す必要がなくなります。
予約ウィンドウの改善 カレンダー画面でイベント日程が分かりやすく表示されるようになり、旅行者が自分に合った日程を選びやすくなりました。
イベントメールのフォーマット 招待メール内の画像やアイコンは、今後も変わらず表示され続けるようになり、過去のメールを見返したときもフォーマットが統一されます。
ゲスト用メールリンク ゲストがイベントに招待された場合、メール内のリンクから直接そのイベントの出張予約ページにアクセスできるようになりました(Spotnanaのトップページには遷移しません)。
エージェント向けイベント機能の主な強化点は以下の通りです。
手動予約・シェルPNR対応 イベントの旅程管理で、OBT(オンライン予約ツール)以外で手動予約した場合も、すべての予約タイプでシェルPNRを使って管理できるようになりました。
イベント旅程の検索 PNRが未発行のイベント旅程も、エージェントや会社管理者が検索できるようになり、予約前でも旅行者の旅程を簡単に見つけられます。
決済
決済方法の所有者識別
カードが個人用・法人用・中央管理用かを分かりやすく表示するため、以下の改善を行いました。
旅行者が新しい決済方法を追加する際、個人カードか法人カードかを指定するようになりました。
会社管理者が中央(共有)用として追加したカードは、デフォルトで「中央」と表示されます(中央クレジットカード、バーチャルカード、UATPトラベルカード、United Airlines PassPlusなどが対象です)。
カードの所有者区分は、旅行者プロフィール・チェックアウト時・Trips API内で確認できます。
これらの変更は新規追加カードのみ対象です。既存のカードや決済方法には新しいラベルは付きません。
この機能はすべてのお客様に自動で有効化されるものではありません。ご利用希望の場合はカスタマーサポートまでご連絡ください。
レンタカーのダイレクト請求機能の強化
レンタカー決済のダイレクト請求設定に関して、以下の改善を行いました。
会社管理者は、 決済 セクション内でダイレクト請求を設定できます。 以前は サプライヤー セクション( サプライヤープログラム内)で設定していました。
会社管理者は、利用者の役割(「全員」または「管理者・エージェントのみ」)、旅行者のタイプ(「全旅行者」「従業員」「会社ゲスト」「個人ゲスト」)ごとに利用制限を設定できます。また、利用できる国・法人・部門・コストセンターも指定可能です。
法人割引コードは、TMC・会社・法人単位で追加できるようになり、ダイレクト請求番号に直接紐づける必要がなくなりました。割引コードがなくてもダイレクト請求番号は通常通りご利用いただけます。
ダイレクト請求の設定は、 会社 を プログラム メニューから選択し、 次に 決済方法 を 決済 セクションのサイドナビゲーションから選択してください。
この機能はすべてのお客様に自動で有効化されるものではありません。ご利用希望の場合はカスタマーサポートまでご連絡ください。
レンタカーのバーチャル決済
会社管理者は、レンタカー予約用のバーチャル決済方法も設定できるようになりました。
バーチャル決済方法の追加時には、以下の設定が可能です。
利用者の役割(「全員」または「管理者・エージェントのみ」)
旅行者のタイプ(「全旅行者」「従業員」「会社ゲスト」「個人ゲスト」)
または法人単位で利用制限を設定できます。
法人単位で利用制限を設定できます。
レンタカーやホテルなど、特定の予約タイプでバーチャルカードの利用を必須にすることも可能です。
バーチャルカードを利用できるレンタカー会社を指定できます。
バーチャル決済の対象を基本料金・税金・手数料のみに限定するか、レンタカー会社で直接購入した付帯サービスにも適用するかを選べます。
また、各レンタカー会社ごとにTMC・会社・法人単位で法人割引コードを設定できます。バーチャル決済用と他の決済方法用で割引コードを分けて設定することも可能です。
さらに、レンタカー検索時に バーチャル決済のみ表示という新しいフィルターが追加され、これを利用するとバーチャル決済対応の予約オプションだけが表示されます。
レンタカー受け取り時にカード番号の提示が必要な場合は、受け取りの24時間前から旅行者の 旅行 ページ(予約確認内)でカード番号が表示されます。
この機能はすべてのお客様に自動で有効化されるものではありません。ご利用希望の場合はカスタマーサポートまでご連絡ください。
TMCインフラストラクチャ
サプライヤーPCC設定
PCC( 擬似都市コード(Pseudo City Code)は、TMCのインフラに欠かせない重要な要素です。PCCはTMCが各地域・通貨・販売拠点ごとにサプライヤーのコンテンツへアクセスするためのログイン「インスタンス」を表します。 PCCの設定作業をより迅速に行えるよう、Spotnanaプラットフォーム上でTMC管理者がPCCをセルフサービスで追加できるようになりました。PCCの新規作成・認証情報の取得・サプライヤーからのアクセス許可が完了したら、SpotnanaにPCCを追加できます。これにより、Sabre、NDC、Farelogix NDC、Travelfusion、Trainlineの認証情報も新しいフォームから追加できます。フォームはサプライヤーごとに最適化されています。
このフォームはTMC管理者専用です。表示するには、 TMC設定 を プログラム メニューから選択し、 サプライヤー をサイドナビゲーションから選択します。 サプライヤー ページが表示されますので、追加したいサプライヤーをドロップダウンから選び、「追加」ボタンをクリックしてください。 追加ボタンをクリックします。
また、 サプライヤー テーブルには以下の項目が追加されています。
PCCコード: PCCの4文字コード
ラベル: TMC管理者が自由に設定できるラベル
IATA番号: PCCを所有する代理店の登録IATA番号
通貨: PCCで使用される通貨
国: PCCが登録されている国
代理店名: PCCの所有代理店名
適用範囲: PCCが対応する旅行モードの指標
エージェント向け機能
鉄道:ファイナライズ
Spotnanaオンライン予約ツール以外で、手動フォームやシェルPNRを使って鉄道予約をした場合でも、エージェントは「ファイナライズ」ボタンをクリックできます。このボタンを押すと、予約内容がポリシー評価され、必要に応じてカスタム項目やポリシー外理由コードの入力画面が表示されます。旅行者には確認メールも送信されます。なお、「ファイナライズ」ボタンはこれまでも航空・ホテル・レンタカー予約で利用可能でしたが、今回から鉄道の手動フォーム予約にも対応しました。 ファイナライズ ボタンを押すと、予約内容がポリシー評価され、必要に応じてカスタム項目やポリシー外理由コードの入力画面が表示されます。旅行者には確認メールも送信されます。 ファイナライズ ボタンは、これまで航空・ホテル・レンタカー予約で利用可能でしたが、今回から鉄道の手動フォーム予約にも対応しました。
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